結束バンドがあれば、電線を綺麗にまとめられますが、家庭で使用するケーブル向けの結束バンドだと業務用には適さないこともあります。家庭向けのものはコスパが優れていますが、連続使用温度など耐熱性能、紫外線対策などの耐候性といった機能において課題があるため、業務用の電線向けの結束バンドを選ぶさいは、コストだけでなく機能に注意してほしいです。業務用のものでは素材をチェックしましょう。主に66ナイロンや46ナイロン、11ナイロンに加えてフッ素樹脂やPEEK、ポリプロピレン製など多彩な素材から製造されており、それぞれに特徴があります。
汎用性で選ぶなら66ナイロン製がおすすめ、電線の配線といった電気工事を中心に航空宇宙や通信産業でも活躍しており、多彩な場面で活躍します。耐熱性を重視する場合は46ナイロン製が良いしょう。最高温度130度まで耐えられる他、耐油性にも優れており、過酷な環境下で力を発揮します。耐薬品性や対数性に優れたポリプロピレン製は化学薬品工場や屋外作業向きです。
また耐候性重視する場合はフッ素樹脂製であれば、使用後にガスや気泡が生じるアウトガス減少を抑制できます。最高温度240度まで対応するPEEKは、高い耐熱性と耐候性、さらに耐薬品性を兼ね合わせた高機能結束バンドで放射線や耐燃性、耐摩耗性を持つなど高度な万能性が魅力です。太陽パネルの架台周辺の電線をまとめるなら11ナイロンがおすすめ、約20年の耐候性と耐塩害性を持つため海岸近くや融雪剤や凍結防止剤を使用する降雪地帯でも利用できます。さらにバイオマスプラスチックの特性を持つため、環境にも優しくなっています。