丸札は電気工事や配線工事の際に、小さな札に情報を記入して紐で括り付けて使用する、ケーブルを識別するための札のことです。使い方に明確な決まりごとはありませんが、電気工事の会社では、それぞれの会社のルールに従って使用されています。複雑な配線や複数の作業員で行う作業、またはメンテナンスの際に大きく効果を発揮し、効率的に仕事を進めるために欠かせない道具のひとつです。番号や出入力機器の呼称、施工年月や不要線の表示などを記入し、紐の結び方は様々で、締めた後も簡単に取り外せる結び方が良く使われています。
近年では、パソコンをはじめとする配線が多い電気製品が、身近なところでも多く使われるようになり、家の中でもケーブルや配線が複雑になりがちです。パソコンやインターネットケーブル、電話やファックスのケーブル、テレビやビデオデッキなど、たくさんの配線があるのでどれがどの線か分からなくなります。小さい子どもがいる家庭やペットを飼っている人などは、線を触ったりかじったり、抜いたりしてしまうこともあり丸札を使ってまとめ、隠しておく必要もあります。また、引っ越しの際には丸札で、どれがどの線か見分けやすいようにしておくことも必要です。
配線などは、劣化に気付かず放っておいたり、間違えて差し込むだけで大きな事故に繋がってしまうので、一般の家庭や工事現場などあらゆる場所で重要な役割を果たします。丸札はインターネットで気軽に購入でき、たくさんの商品の中から使い道に合ったものを選ぶことができます。