屋外でむき出しになりやすいケーブルは、紫外線や熱などからのダメージを受けやすいため退行性が高いものを使うケースが多いようですが、雪国では紫外線や熱だけでなく塩カルと呼ぶ融雪剤によるダメージも考えておく必要があります。塩カルは降り積もった雪の上に撒いておくと、そこに光が照射すると化学反応を引き起こして熱エネルギーを放出させる性質を持つ薬品です。人の体にも悪影響を及ぼすリスクがある薬品ではあるけれども、塩カルを正しく使えば降雪量が多いときでも雪解け作業を楽にしてくれるメリットがあります。屋根の上に降り積もった雪はそのままにしておくと家を押しつぶしかねない、そのため積雪量が多い地域では1日に数回の雪下ろしが欠かせません。
お年寄りなどの家では自分だけでは雪下ろしができないので、地域に住む人に依頼して雪下ろしをして貰っている人も多いようですが、塩カルを使えばその作業も楽になるわけです。太陽光発電システムを屋根に上に載せている場合、この薬品の影響によりケーブルへのダメージが加わることもあるといいます。ケーブルへのダメージの中には導線を覆っている非伝導体でもある被覆にひび割れなどを生じさせる、ひび割れが起きると内部の導線は伝導体ですから電気的なショートを引き起こしてしまう、ケーブルに接続されている各種装置へのダメージも考えられます。そのため、太陽光発電システムを導入している場合には塩カルなどの影響が起こりにくいものを選ぶことが大切です。