配線ダクトは、今では学校・美容室・カフェのほかに一般家庭でも広く普及するに至った設備です。もともとは産業設備として利用されていましたが、今はあらゆる家電・教材がデジタル化をしており、使用するには電気が必要です。その数も10個以上にのぼるので、必然的に電源ケーブルも増加しています。配線ダクトは増えているケーブルを一まとめにするのに役立つ設備で、導入して損をしないものといえるでしょう。
一昔前だと、壁や床の表面に取り付ける「外付け工法」と呼ばれる配線ダクトを使用するところが大半でした。ところが2000年以降は「セットアップタイプ」というものが台頭しており、非常に高い人気を誇っています。このセットアップタイプとは壁や天井・床下に備えたもので、名前の通り主電源をセットしているのが特徴です。外付け工法の場合はモールと呼ばれる筒の内部にケーブルを収納するだけなので、コンセントにケーブルを差し込んだ姿は目に見えていました。
ところがセットアップタイプであれば、壁の中にケーブルを収納したうえで電源の供給も可能で、コンセントを使用しません。一般家庭の場合、部屋に備わっているコンセントの数は限られていて、足らない分をタップで増設されていることでしょう。この増設は許容電力をオーバーする恐れもあり、漏電事故につながる危険なものです。その問題を解消するうえでも、セットアップタイプの配線ダクトは高い効果を発揮してくれます。